サンダーマックスの設定方法

基本設定

  1. SmartLinkⅣのソフトウェアをPCにインストールします。
  2. PCと車体を繋ぎ、PCのSmartLinkⅣをクリックして起動させます。
  3. 現ECMのマップデーターを読み込み名前を付けて保存します。
  4. マップチューニング開始(車両仕様の変更によるマップ設定等)
  5. 作成マップデータを名前を付けて保存します。
  6. 設定変更後にECMを同期(初期設定)します。
  7. 走行/確認
  8. 上記4~7の作業を繰り返しによりセッティングします。
  9. 設定は、トラブルなども付き物ですので、自己判断、自己責任で設定お願いします。


    注意、基本的に専門店でシャーシダイナモなどで設定するのが間違いないです。
       設定に関しては十分に気を付けてやってください。
       専門店に出す費用が・・・・って方だったり、ある程度自分で設定したい人が、

       参考になればというものですのですので、必ず設定は自己責任で行ってください。

      

1.はじめに

今回は、既にサンダーマックスへ交換済みの車両を対象にの設定変更を進めて行きます。

設定にはPCと、 SmartLinkⅣソフトウエアが必要です

私は某オークションサイトで、これSmartLinkⅣソフトウエアを購入しました。

接続のECMに合った専用の接続コードも必要です。

DSC_0043

2.SmartLinkⅣインストール

  1. 先ずは、PCにSmartLinkⅣをインストールします。

  2. インストール画面にエンジンタイプが出たら(BigTwin/Sportster)にチェックを入れエンジンタイプを選びます。
  3. 以上でSmartLinkⅣのソフトウエアのインストールは完了です。

3.車両本体からECU内のベースマップを読み込みます

  1. 車両本体ECMPCを接続します。
  2. PC内のSmartLinkⅣを立ち上げます。
  3. 車両のキーをONにします。
    (この時切るスイッチが切れていないか確認します)
  4. 先ずは本体ECMのベースマップを読み込みPCに名前を付けて保存します。
    これはお持ちの車両が、既にサンダーマックス搭載済の場合必ずやりましょう。
    最悪、設定が上手くいかなかったり、失敗した場合に元に戻せるからです
  5. 本体のベースマップの保存が終わったら、次に新しいベースマップを作成します。
    オートチューン学習を更新する場合は、この作業は要りません

4.データマップからのベースマップの選択

  • PCのSmartLinkⅣソフトを開きます。
  • メニューの EFIMaps から EFIMapLisetinga/Defintions をクリックします。
  • 右クリックフィルターをかけながら、最初にスロットルボディーの口径から検索します。
  • 一覧の上からthrottleから選んで右クリックします。
  • EngineTypeを選んで右クリック
  • Exhaustから選んで右クリック
  • 後はカムやエアクリーナーその他、同様に項目を選んでフィルターを掛けベースマップを絞り込みます。
  • フィルターを無効にしたい場合は、ClearFilters左クリックします。
  • ベースマップが出来たら、そのベースマップを左ダブルクリックします。
  • これで、ベースマップは完成です。ExtendedDetailsが画面に出ます。
  • 画像ものが出たらLoadBaseMapをクリックします。


    注意、ノーマルはStockを選べばいいと思います。
    選択する際に、自分の仕様、タイプなど、選ぶものが無ければ同じような近いもを選べばいいと思います。

  • ここで画面左のModuleConfigurationからBasicSettingsクリックすると画像の物が出ます。
    これが、黄色い時はPC上だけの状態で、ECMに書き込み同期が完了すると緑色になります

5.BasicSettingsの項目の見方

  • 注意  ここで、内容がご自身の車両と合っているかを確認します。
  • RevLimit
    ここで、設定した回転数以上では点火カットされます。それぞれのエンジンの使用に合わせて
    最高回転数を設定してください
  • IAC HomePosition
    ここで、設定知る値は、エンジン始動時にスロットルを開けない状態で、IACポートに流れる
    空気量を決定します。設定範囲は全閉0~全開55です
    値が大きすぎると高回転でのエンジンスタートになり、小さすぎるとエンジンは始動しません
    基本設定としては、2001年モデル~2005年モデルが、90~115,2006年モデル以降は58~70ですが、アイドリング回転数を変更している場合はこれに限りません
    エンジン始動特性を変更する場合でも1度に変更するのは+-5以内で行います。
  • Accel Fuel
    キャブレターの加速ポンプと同じ役割をします。数値を大きくすればスロットル急開時の補助吐出量
    は増加します。Zipperでは、8~12の入力値を推奨しているみたいです。
  • Speed Calibration
    スピードメーターを適正に表示する為の補正値を入力します。
    参考表
    Dyna   2004~2006     45900
          2007        42000

    softail 2001~2004 40960(*1)
    2004~2006 45900(*2)
    2007 16in 42450
    17in 42000

    Touring 2002 40960(*1)
    2003 20480(*3)
    2004~2006 45900
    2007 42450

    XL883 2007 48400
    XL1200 2007 46000

    * 純正ECMの生産時期によって、4352になることがある
    * 純正ECMの生産時期によって、45900になることがある
    *日本仕様は未確認
  • Idle PRM
    ここでのアイドリング回転数は、暖気終了時の回転数です。IdleSpeed VS Engin Temoerature
    マップの数値に連動します。ここの数値を大きくする時は、空燃比の再調整が必要になります。
  • Initial Fuel Pulse
    この設定で冷感時のエンジンの自動時のインジェクターへ送られるガソリンの量を設定されます。
    入力値は199が基本設定で、値が大きく変更する時はマフラー内部の焼けたり、O2センサー使用時にはセンサーの寿命が短くなったりする可能性があります。冷感時のクランキング時に、一回だけ有効でエンジン始動前にイグニッションスイッチを何度ON,OFFしても、設定したガソリンの量は変わりません。
  • IAC Stop Target
    ここでは、スロットルオフ時のIACの設定をします。入力値が大き過ぎるとエンジン回転がスムーズに下がらず、小さすぎるとストールします。エンジンブレーキの効き具合で効果を確かめながら設定していきます。Zipper’sのベースマップでは、2001年~2005年までの車両は7~8を、2006年以降は8~10が初期設定値となっています。
  • IAC Learning Offset(Min and Max)
    ECMの学習幅を設定します。ベースマップの設定が適正であればこの入力値を大きくする必要はありません。規定値の範囲内で調子が出ない場合は、ベースマップの選択を見直します。
  • Final Drive Ratio
    2007年モデルは87を入力します。この設定は6速インジケーターランプを点灯させるための設定なので2006年モデル前の車両は関係ありません
  • Gear 6MIN TPS 
    2007年モデルは40を入力します。この設定は6速インジケーターランプを点灯
    させるための設定なので2006年モデル前の車両は関係ありません
  • Cranking Fuel
    この設定はエンジンに点火する前のクランキング時に送られる混合気の空燃比を決定します。
  • Msin Relay LOC
    ビックツイン用とスポーツステー用との電源の切り替えスイッチですが、選択したベースマップに連動して自動的の切り替わります。手動による設定は必要ありません。
  • DecelFuelCut
    アクセルをオフ時のインジェクターからの燃料噴射を停止する機能の有無を設定します。
    0を入力するとスイッチはオフとなり、1を入力するとオンになります。
  • Decel Fuel Cut Rpm Low
    Decel Fuel Cut をオンにした場合に、燃料制御するエンジンの回転数の下限を設定します。
    目安としては、アクセルオフの時にアフターバーンが出る最低回転数(RPM)となります。
  • Decel Fuel Cut Rpm High
    Decel Fuel Cut をオンにした場合に燃料噴射を制御する回転数の上限を設定します。
    (この回転数を超えた場合のみDecelFuelCut機能が有効になります。
    目安としては、アクセルオフ時にアフターバーンが始まる回転数(RPM)に設定します。
  • Decel Post Fuel Enrichment
    Decel Fuel Cut をオンにした場合にエンジン回転数がスムーズに下がるように設定します。初期設定値は16.08となります。
  • EngineTemp Alarm Threshold
    エンジンチェックランプが点灯する温度(華氏゜F)を設定します。
  • Auto Tune Low/High Temp Settings
    この時点では、この2項目はディーラー使用の目的のもので、一般ユーザーが設定値を変更することはできません。
  • Read /Write Basic Settings
    画面下にある二つのボタンをクリックすることで、ECMのBasicSettingsの項目だけを読みこんだり
    書き込んだりできますので、ここの項目だけを再設定する時に便利です。

    注意
    SmartLinkⅣの画面上の表示マップとECMからReadするベースマップが異なると。
    ECMからのBasicSettingsのデータのみは読み込みできませんので、最初はFileメニューから

    READ Module Map and Settingsから読み込んでください。

7.今回はここまで、次回、車両ECMとPC内SmartLinkⅣソフトの同期辺をUPします。次回に続く