作業内容
今回は20万キロ越えの200系ハイエースのメンテナンスです。
燃料フィルター交換
まずは助手席のシート下からアクセスします。
燃料フィルターに差してあるカプラを3か所外します
次に、燃料のホースを2か所、ペンチなどを使用して外します。
ホースを抜くと燃料が漏れるので、周りにウエスなどを敷き詰めていた方がいいですね。
ホースが抜けたら、本体は、ウォッシャーのタンクみたいにハメてあるだけなので、本体をそのまま少し上に引き上げ、向かって左横下あたりに、もう一つ画像の様なカプラが有るので、そこを外しそのまま引き抜きます。
本体が抜けたら、先ずは残っている燃料を抜きます。
燃料が抜けたら本体を開ける前にこの赤丸内の矢印のマークを覚えて置いて、フィルター交換後は、又この位置に合うように組み付けます。
では、分解です
新品のフィルターと比べても分かる様にしっかりフィルター汚れてますね。
分解してら内部もウエスとパーツクリーナーなどで綺麗にしていきます。
洗浄が終わったらOリングとフィルターを交換して本体を組み付けて行きます。
取り外した逆の手順で本体を組み付けて、作業が完了したら、本体上部の丸い部分のポンプを20回~30回ほど押すと固くなってくるので、固くなるまでエア抜きをします。
それが出来たらエンジンスタートして掛かれば完成。エンジンが始動しなければ再度ポンプを押してかかるまで同じ作業を繰り返します。
デフオイル交換
この車両はLSDが入って無いので、今回デフオイルは、トヨタ純正ハイポイントギアオイルGL-5 85W-90を使用しました。
デフオイルの交換は簡単です。
上側のボルトを外し、下側のボルトを外してオイルを抜きます。
抜き終わったら下側のボルトを締め付け、上からオイルが溢れるまで入れるだけです。
ドレンの磁石部分に鉄粉が付いているので、ここを綺麗しておきます。
鉄粉の付いた画像が消えてしまっていたので、こちらは清掃後の画像になります。
LSDが入っている車両はLSD用オイルですが、入っていない車両にもLSD用は使えます
ATF&ストレーナー交換
車両下部のオートマチックオイルのオイルを抜き、抜き終わったら、周りの10ミリのボルトをすべて外してオイルパンを外していきます。(この時、オイルのレベルゲージとアンダーカバーは、邪魔になるので、先にゲージは抜いてアンダーカバーは外して置きましょう)
オイルを抜いてもオイルパン内に、まだまだオイルが残っているので、気を付けて外します。(ここで約4リットルほど抜けます。
オイルパンが外せたら、内部の清掃とステンワイヤーブラシ、KTCのセラミックスクレパーなどで周りの液体パッキンを除去していきます。
こちらも鉄粉が酷いです。(ATFは、この時点で4リッターほどは抜けてます)
こちらも液体パッキンを除去してパーツクリーナーなどで取り付け面を綺麗にして置きます。
故障の原因になるので、内部にゴミやパッキンのカスが入れない様に慎重に掃除していきます。
洗浄作業が終われば、ストレーナーを交換して新品に交換しておきます。
(ストレーナーは4本のボルトで留まっていますが、長さが違うので気を付けて間違わない様に取り付けします)
続いてオイルパンに液体ガスケットを塗り逆手順でく見るけて行きます
積み付けが完了したら、液体パッキンが乾燥するまで時間を置きます。
30分後から乾燥が始まり、完全乾燥まで24時間となっていたと思うので、
私は組付けた翌日にオイル入れ替え作業をします。
まずは抜けて分の4Lを注入してエンジン始動!
私はシフトをR、D、3,2,1と順に10秒づづくらいチェンジしてATのエアー抜きをします。
その後、エンジンを切り、交換は吸出しが約2Lしか抜けないので、とりあえず2Lを入れたり抜いたりして4回繰り返します。
とりあえず4回やって新油12L使用してこんな感じ。。。。
まだまだ、汚れているので追加でこの後4回やりました。
下が新油です。
一番左がオイルパンから抜いたオイルで、左から順に交換したATです。
画像で解かりにくいですが、少しづつ綺麗にはなっています。
まだまだ、交換していきます。
20L使用してこれくらいに綺麗になって来たので、ここで終了
ATFを交換して、すべてがスムーズになりました。走りも滑らかで、アクセルオフでの走りがかなり良いし、そんなにアクセル踏まなくてもスイスイ走ります。
今回のメンテナンスで走り激変で燃費も8.9から10.2になりました。
ATFの交換はやってよかったですね~