アイドリング回転数の変更
1.手順
- Closed Loop(Auto Tune Module)
- 本体ECMとPCを繋ぎキースイッチをONにして、ECMとPCをLinkします。
- SmartLinkⅣを開きFileからREAD Module Maps and SettingsをクリックしてECMデータを読み込みます。
- 読み込みが終わったら、左カテゴリー下のBasicSettingをクリックします。
- BasicSettingのIdle PRMにアイドリング回転数を入力します。
【一度に効率的な変更が出来るのは+/-100rpm迄です】
2.変更書き込み
- 入力が終われば WRITE Module Map Settings で書き込みをします。
- ECMへの書き込みが終われば、前回説明したキースイッチでお決まりの同期設定をします。
- 同期設定が済んだら、PCとLinkしてIAC-Autoを行います。
この時IAC Stop vs Engine temperatureをクリックして、緑色の点(学習済みの点)がある場合は、
先にClear Learned Idl Control Adjustments(IAC)でクリアーしておきます。 - そして、前回同様、IAC-Autoを行います。(前回開設済みなので手順は割愛します)
- IAC-Autoが完了したら、再度ECMにWRITE Module Map Settingsで書き込みします。
- そして再度3セットの同期します。 これで、回転数の変更は完了です。
注意: アイドリングを変更した場合は、ベースマップ全体に影響しますので、
これでしばらく走行して、マップ全を体AutoTuneで学習して、
AutoMap WriteLearnedFuelAjiustments で、学習更新してから、
再度、回転数を下げ同じ作業を行った方が良いと思います。
※私はFLHTCU-I ですが、900rpmから850rpm、800rpm、750rpm、進角を変更など、
色々変えてみましたが、個人的には、FLHTCU-I だと油圧、電圧など考えると・・・・
無難に乗るには850rpmくらいがベストかと思います。
800rpmでも1年ほど走行で問題ありませんでしたが、オーディオやエンジンファンなどを
フルに電気を使うとストールしたこともあります。
ハーレーと言えば3拍子憧れますよね!
しかし、回転数を下げるだけでは3拍子にはなりませんし、下げ過ぎはリスクが大きいかと・・
それでも3拍子を求めたい方は、油圧ポンプなど各対策部品に変更後に行わないと、
必ずエンジンを痛めますのでご注意ください。
3.ダイアグ
- ダイアグの確認はECMとPCをリンクして、左カテゴリー下のDiagnostic Codesをクリックして
下の画像で確認します。
4.進角
進角の変更は左カテゴリーのLgnition Timing VS TPSをクリックすると、各回転数ごとに変更できます。
変更は青い点にマウスを当て、クリックすると水色になるので、矢印で上下に移動できます。
ちなみに下の画像は以前変更していたマップです。
下のグラフはアクセル開度です。
このグラフもPCとLinkしてエンジン始動後、Monitorしながらグラフ変更確認が出来ます。
monitor時は、回転数あたりに赤い縦ラインが出ます。